僕は許嫁と結婚した
東京に上京して都内の大学を目指そうとしていたマサル。ある日突然実家から「許嫁と結婚をするから戻ってこい」と連絡が。
相手は村でも昔から銘家の花諷院家、そこの一人娘、葵だった。
幼少の時に遊んでいた相手でマサルの一つ下。マサルが父の仕事の影響で村を出て以来数年ぶりの再会となる。
僅かに記憶にあるのは彼女に対して稚拙な嫌がらせをしていた事くらい。そんな記憶しかないマサルは葵にどう接するべきかと
緊張しながら村へと戻る。
辿り着いた花諷院邸。そこに待っていたのは見違えるほどキレイな女性へと変わっていた葵の姿だった。
昔父と葵の父の間で交わされていた許嫁の事。マサルが婿養子になる事。
そして今日から三日間婚礼の儀に取り組む事。全てが寝耳に水だったマサルだったが目の前の葵の姿にマサルは
ただただ見とれていた。
昔からの伝統を守る花諷院家では婚礼の儀の決まり事がいくつかありその中の一つとして
「婚姻をする二人は三日間共に暮らさなければならない。」という決まりの下、マサルは葵と二人で暮らすことになるのだが
初対面同然の葵にどう接していいか分からず自然と距離をとってしまう。しかし葵はマサルに対して積極的に接してくる。
幼少の時にしか面識のない葵のそんなふるまいにマサルは困惑を隠せず、しかし必要以上に迫って来る葵。
決まり事だらけの「婚礼の儀」。マサルは果たして葵と結婚をするのか。