有角人種が人間と婚姻する際、想い人に角を折って貰うことで人間堕ちする風習がある

角を折って貰うという‘純愛’
有角人種が人間と婚姻する際、
想い人に角を折って貰うことで
人間堕ちする風習がある。
古くから行われてきたこの風習は
有角人種と人間の力の差が大きすぎる
ことに起因する。
有角人種は得てして怪力であり、
婚姻、そしてその後の生活において
その力の差は人間との間に
様々な障害を引き起こす。
その力の根源たる‘角’を折り
非力な人間に堕ちることこそが
婚姻の条件となる。
上位種の誇りと力を捨ててでも
自らを非力な下等種に堕とし
人間と添い遂げたい。
その為に、角を折ることを懇願する。
これは紛れもない‘純愛’である。
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